年末も押し詰まってきましたが、「大掃除が済んでない!」と焦っている方、いらっしゃいますよね?
そこで今回は、最低限これだけやっておけば火の用心にも繋がる冬掃除の重要ポイントをご紹介します。
「掃除」と「火の用心」が関係あるの?と思うかもしれませんが、じつはこの季節の掃除は、感電事故や火災などの原因となる製品事故を防ぐためにも大切なんですよ。
例えば、
電気ストーブや換気扇など「火を使わないから安全!」と思っていませんか?
タンスの後ろに隠れたコンセントがタコ足になっていませんか?
思いあたる……という人は、ぜひこの記事を読んで冬掃除を実践し、安心してお正月を迎えましょう。
緊急!スプレー缶の取り扱いは必ず屋外で!
先日、消臭スプレーが要因となった爆発事故のニュースがありましたが、皆さんは、スプレー缶の正しい捨て方をご存知でしょうか?
スプレー式の缶はとても身近にある商品です。
消臭スプレー、シェービングクリーム、殺虫剤、芳香剤、脱臭剤、防水スプレー、スプレー式ペンキ、カセットコンロ用のガスボンベなど。
これらのスプレー缶を捨てる場合、ガス抜きするのが基本です。
しかし、自治体によっては、缶に穴を開ける作業自体が危険ということから、そのまま捨てる地域があります。
捨てる前に必ずご自身が住んでいる自治体のスプレー缶の捨て方を確認しておきましょう。
○ポイント1 スプレー缶には可燃性ガスが使われているので、ガス抜き作業をする場合は、引火の恐れのあるストーブやコンロの周囲では絶対に行わないように!
○ポイント2 ガス抜き作業を行うときは、風通しのよい屋外で作業しましょう。屋内ではガスが充満することもあり危険です。必ず、火の気がない、風通しのよい広い屋外で。
○ポイント3 作業時の服装にも注意しましょう。万が一、引火しても燃え移らない素材を着ることです。
国民生活センターの着衣着火について→こちらを参照
○ポイント4 ガス抜きする場合、できるだけガスが残らないように使い切りましょう。中身が使い切れない場合は、布や紙、小さなダンボールの箱の中に吹き付けるなどして残さないように。必ず作業は、火の気がない風通しのよい広い屋外で!
ガス抜きキャップの使い方→こちらを参照
○ポイント5 さらに、スプレー缶に穴を開けて出し切る場合ですが、100円ショップなどにある穴あけグッズが便利です。その際も、必ず、火の気がない、風通しのよい広い屋外で行ってくださいね。
コンセントの埃&タコ足配線にご注意!
「火の気がないから」と安心しがちな電気製品も、冬掃除の機会にしっかりお手入れしておきましょう。
というのも、テーブルタップやコンセントの電源プラグの隙間の隠れた埃に湿気が加わると、発火する現象、いわゆるトラッキング現象が起きる場合があります。
また、冬は静電気と埃が発火原因になることも。
掃除の際は、必ず、電源を切って行い、水分などの湿気が残らないようにしてください。
また、容量を超える可能性のあるタコ足配線もやめましょう。
使用方法を間違うと、思わぬ事態になることがあります。
キッチンの換気扇の汚れや電気コードの折れ曲がりはないか?温水洗浄トイレのコードのねじれ、便座で挟んだコードの切れかけはないか?また、電源プラグが手洗いの水にかかっていないか、水漏れしていないか?などをチェック。
この機会に製品の取扱説明書なども読んでおくこともおすすめします。
政府広報オンラインの注意すべき製品事故について→こちらを参照
ちょっこっと大掃除ポイント!
大掃除をしたのに、埃やカビでアレルギーになってしまっては困りますよね。
掃除機を使うときは排気に気をつけて。掃除中はマスクをつけておきましょう。
そして、寒いかもしれませんが、窓を開けるなどして、大掃除中は必ず換気をすることです。
大掃除が終わったらマスクを外し、エプロンや手袋などは外で埃などを払い、室内に残さないように。
手や顔も洗って、お部屋も自分も清潔で爽やかに新年を迎えましょう。