今回は梅雨どきの洗濯術をご紹介します。
梅雨は、日差しが部屋に入らない悪条件での室内干しとなるため、洗濯物に残った雑菌臭が気になりますよね。
ニオイが気になり洗い直し……なんて二度手間にならないためにも、実践していただきたいのが「時短乾燥」です。
「靴下を早く乾かすにはつま先を上にするか、ゴム部分を上にするか?」など、時短乾燥についてはSNS上でも議論になったりしていることから、興味のある人も多いはず。
ぜひコツを覚えて、梅雨だからこそ、ふわふわタオルやさらさら下着を身につけて、爽やかに過ごしましょう!
部屋干し乾燥のリミットは5時間
基本的に洗濯物は5時間以上時間がたつと菌の繁殖の発生率が高くなります。それがあの独特の異臭となるので、目指すのは、5時間以内に乾かす洗濯&部屋干し術です。
まず、梅雨どきは洗濯物をためるのはNG。汚れた洗濯物を長時間放置しておくのは、菌の繁殖の原因になります。
そんな雑菌だらけの洗濯物を洗濯槽に大量に入れることで、汚れ落ちも低下してしまいますよね。
また、大量の洗濯物を干すことで干し幅が確保できなくなり空気が流れなくなってしまいます。
よって梅雨の時期は、洗濯物をためずに、こまめにお洗濯することがポイント。さらに、菌の繁殖を抑える効果のある部屋干し用洗剤や柔軟剤を使うと良いでしょう。
そして、干す前に、もう一度、脱水を行うのも時短乾燥には効果的です。洗濯物自体の水分が減るので、一段と乾燥が早くなりますよ。
洗濯が終わった後は、しばらく洗濯機のフタを開けて洗濯槽を乾燥させましょう。フタを閉めてしまうと、湿気から洗濯槽に菌が繁殖する恐れがあるそうです。洗濯槽の掃除も欠かさないようにしてくださいね。
時短乾燥のための基本の干し方
洗濯物を干す際のポイントは「空気の流れ」です。洗濯物の間隔は最低でも10~15cmあけ、できればアーチ型に並べましょう。ピンチハンガーに干す場合もアーチ型に干したほうが良いです。こうすることで、洗濯物の間に空気の流れができ、乾燥時間が短くなるのです。
部屋干しする場所は、部屋の真ん中がベスト。そこに扇風機やエアコンで風の流れを作ります。
扇風機を使うことで約2時間も乾燥時間が短縮できるそうです。
「そんな広い部屋はないし、じゃまだよ!」って場合は、壁際に寄せ、アーチに向かって扇風機で風を当ててあげましょう。風量は「弱」でもOK、とにかく空気の流れをおこすことが大事です。
なお、洗濯物の水分は下にいくので、途中で洗濯物の上下を入れ替えるとより時短乾燥に。
そうして、乾いた物からさっさと取り込んで、空間を広げておけば、残りの洗濯物も早く乾きます。
靴下はつま先が上?ゴム部分が上?アイテム別時短乾燥の干し方
靴下
靴下の干し方には「つま先を上にして干す」派と「ゴム部分を上にして干す」派の2大派閥がありますが、ほとんどの靴下メーカーは傷みにくいということから「ゴム部分を上」を推奨しています。
でも、時短的には「つま先を上」にして干すのが正解。水分が下に下がることで上部分から乾いていくため、乾きにくいつま先を上にしておいたほうが効率的なのです。
ワイシャツ
前のボタンは全開で干して、全体に風が当たるように干します。エリは重ならないように立てて。また、濡れているときに、引っ張ってシワを伸ばしておくと、乾いたあとのアイロンがけも時間短縮できます。
フード付きパーカー・Tシャツ
フード付きのパーカーのフード部分って、なかなか乾きづらいですよね。でも、フードのなかに空間をつくれば大丈夫です。
100円ショップには、フード部分に空間をつくれる「パーカーハンガー」なるものが売っていますが、針金ハンガーが2つあれば簡単に作ることもできます。何もないときは、逆さに干してしまえばフードがボディ部分にくっつかないので、いつもよりは早く乾くはず。
パーカーもTシャツもボディ部分の前後がピタっと密着しないように、針金ハンガーを曲げて、中に空間を作れば早く乾きます。ファースナー付きの場合はワイシャツと同じで、前を開けて干してくださいね。
フェイスタオル
ハンガーにどちらか片方が長くなるように干せば、密着部分が少なくなるので乾くのも早くなります。干している途中でズラして干せばより効果的。ピンチハンガーの場合は上下を入れ替えて。
シーツ・バスタオル
大物のシーツやバスタオルを竿などに干す場合も片方を長くして干しましょう。
または、竿に何本かハンガーを並べ、その上に空間ができるように被せるように干すという手もあります。ピンチハンガーがあれば、蛇腹にして干すとよいでしょう。
ジーンズ・パンツ・スカート
縫い目のある部分は布が重なりあっていて乾きにくいので、空気が触れるように裏返して干します。ジーンズやパンツは筒状に干せば、中に空気の流れができて乾くのが早くなります。
以上、アイテム別の干し方をご紹介しましたが、さらに効率的な時短乾燥を狙うなら、「洗濯指数」を教えてくれるサイトを参考にすると良いでしょう。洗濯指数とは、その日の天気、気温などから「洗濯物の乾きやすさ」を予測し、数値にしたものです。
洗濯指数が30以下なら部屋干しがおすすめ。30以上なら、普通に外干ししたほうが早く乾きます。
また、洗濯マイスター、洗濯王子なる人物たちのサイトも参考になりますよ。
じめじめした梅雨時期のお洗濯は、時短乾燥でムダなく快適に乗り切りましょう!
参考 洗濯指数のサイト
参考 洗濯マイスターのサイト
参考 洗濯王子のサイト