みなさんは、スマホのカメラで、どんなものを撮影されていますか?
子どもや家族、友人、あるいは旅行で訪れた場所の風景や、趣味のガーデニングの花々など‥‥。
多くの方は、そういったものを被写体として撮影されていると思います。
でも、スマホのカメラには、普通のカメラのような使い方以外にも、便利な活用法があります。
今日は、スマホのカメラをカメラとしてではなく、別のツールとして使う方法をご紹介しましょう。
撮りたいときにすぐ撮れるのがスマホのカメラのメリット
スマホやタブレットのカメラは、コンパクトデジタルカメラよりも高い精度と画素数を持っている場合があります。
その優れた性能により、プロの撮影現場で使われることもあり、映画「シンゴジラ」では、動画撮影の一部にiPhoneが使われたのだとか。
では、普通のカメラとスマホのカメラの違いは何かというと、「撮影スタイル」です。
カメラはファインダーをのぞいてシャッターを切りますが、スマホにはファインダーはなく、モニター画面で被写体を確認しながら、手に持ったままの姿勢で撮影しますよね。
これがスマホのカメラのメリットでもあります。
たとえば、旅行に出かけたときや、行事でカメラマンを頼まれているときは、カメラを首から下げ、いつでも撮影できる体制をとれますが、普段の暮らしのなかでは、なかなかカメラを持ち歩くことはありません。
ですから、とっさに何かを撮影したいときは、手元や、カバン、ポケットなどの取り出しやすい場所に収めてある、スマホのカメラのほうが活躍します。
つまり、撮りたいときにすぐに取り出すことができ、さらに構えずに撮影できるのがスマホのカメラというわけです。
残しておきたい情報は、メモを「とる」より写真を「撮る」
手元にあり、撮りたいときにすぐに撮れるというメリットから、スマホのカメラは、一時的に記録しておきたい情報を書き留めておく、メモ代わりに使うのに向いています。
たとえば電車やバスの時刻表を撮影して、お気に入りフォルダに入れておけば、いつでもみることができます。
時刻表は電鉄会社のサイトでも調べることができますが、使うたびに、わざわざ駅名を入力して検索するよりも、電車やバスの待ち時間の際に、時刻表そのものをさ撮影しておくほうがカンタンです。
新聞や雑誌を読んでいて、気になる記事があった時も、ハサミで切り抜いてスクラップしたり、必要な情報や事柄をメモに写したりしていたのが、スマホならシャッターを切るだけで記録することができます。
雑誌でステキなカフェの紹介記事を見つけたら、そのまま撮影してしまえば、電話番号や住所、地図までメモとして残しておくことができ、とても便利です。
また、買いものをするときにもスマホのカメラをメモ代わりに使うととても便利です。
たとえば、掃除機の紙パックやインクジェットプリンタのインクなど、種類がたくさんあり、どれもこれも似ているものは、いざお店にいっても、どれを買えば良いかわからなくなってしまうことがあります。
そんなとき、予め家で購入するものをスマホで撮影しておけば、店頭で店員さんに写真を見てもらうこともでき、商品を間違えて買う心配もありません。
口頭で形状を説明するのは難しいけれど、写真を見せれば一目瞭然です。
家族に買いものを頼むときも、商品のパッケージやボトルなどを撮影してメールで送っておけば、どの商品を買えば良いか、文字で説明するよりカンタンです。
写真日記やライフログにも最適なスマホのカメラ
日記をつけたいのだけれど、なかなか続かない……という人にはスマホのカメラを使った写真日記をおすすめします。
これも、アルバムに飾るわけではありませんので、きれいに撮影する必要はありません。
どこかへ出かけたなら、目的地に着いたとき、友人と会ったとき、レストランでオーダーしたメニューがテーブルに並んだとき、と順番に記録をつけるように撮影していきます。
人物を撮る際も、カメラ目線で「ハイチーズ!」をしなくてOK。撮影するというより、そのときの状況を「記録する」という感覚で撮りましょう。
こうした写真日記は、撮ってしまえばおしまいなので、文字で書く日記よりもカンタンで続けやすいはずです。
写真日記をつけておけば、「あの日はどこへいって、なにをしたんだっけ?」と特定の日の行動を思い出したいときも、記憶をたどるヒントになります。
そんな行動記録(ライフログといいます)として写真日記をつける場合は、食事のタイミングで撮影するのがおすすめです。
外食したときだけでなく、お家で食事をするときにも撮影します。
空や花などはきれいですが、案外とその日がどんな日だったかを思い出す手がかりにはなりづらいもの。
でも、食べたものの記憶というのは味覚と結びついているせいか、印象深く、食事の写真をみれば、その前後になにをしたかという記憶も関連して思い出されることが多いのです。
以上、スマホのカメラをメモや日記代わりに使う方法をご紹介しましたが、そのポイントは上手く撮ろうと思わないこと。
上手く撮る必要のない、記録すべきものを積極的に撮っていくということです。
最近のスマホのカメラは高性能でオートフォーカス機能があり、ピンボケも少なく、暗くてもそこそこの明るさがあれば自動調整されます。
さらに接写も可能なので、誰にでもきれいな写真を撮ることができます。
撮った写真は、ときどき見返して、記録として残しておくものはフォルダに分けて整理し、必要がなくなったものは、スマホの容量不足を防ぐためにもどんどん削除してくださいね。
スマホのカメラを活用すれば、メモなどの紙の節約になるだけでなく、記憶に使われる脳のスペースの節約にもなります。
きっと、日常のさまざまな作業効率もアップするでしょう。