新年を迎え、成人式、卒業式、謝恩会など、着物を着る機会が続く季節となりました。
年に一度しかタンスから出さない方も多いでしょう。
でも、一度着た着物のお手入れ、知らない人が多いのでは?
今回はおウチでできる簡単な着物のメンテナンスをおばあちゃんに教えてもらいました。
お茶や紅茶をこぼした時の緊急対応もご紹介します。
知っていると安心!着物の簡単染み抜き方法!
簡単なシミの場合、クリーニングに出すのはもったいないですよね。
強力な油性系の汚れは仕方ないけど、お茶、紅茶、汗の汚れを自分で落とす方法をご紹介。
外出先で、お茶や紅茶を着物にこぼしてしまうことって、よくあります。
そんな緊急の際の対応は、慌てないで濡れタオルかハンカチを濡らして、こぼれたところを軽く押さえる感じで、吸い取りましょう。
押しすぎはNGですよ。濡れタオルの汚れてない部分を使って、数回繰り返します。
一度、着た着物の汗はシミになるので、脱いだらすぐに、霧吹きなどを使って汗シミを湿らせ、乾いたタオルで押さえて水分を抜き取ります。
風通しの良い場所に掛けて、乾かします。
泥が付いてしまったら。乾いてから柔らかな布で拭き、手で軽く揉むだり、軽く叩く感じで落としましょう。
汚れを落とした後は、少し湿っているので、輪染みにならないように風通しのよい場所にかけて、できるだけ短時間で乾かします。
アイロンでアンティーク着物の臭い取り!
フリーマーケットなどで気に入ったアンティーク着物を見つけた時に、臭いが気になったら……
軽い臭いなら、着物の表側に当て布をして、裏側から適切な温度でアイロンをかけてみて。
アイロンをかけ終わったら、風通しのよい場所にかけて陰干しします。
汚れや匂いが酷い場合や自分でやる自信がない人、高価な着物の場合は、専門店かクリーニングで相談してくださいね。
着物を保管するコツ!
着物を保管するコツの前に、まず、シワを作らないように、正しくたたむことです。
着物によって、たたみ方が変わるので、よく確認してください。
たいてい、着物に筋がついているので、ゆっくりたためば大丈夫ですが、わからない場合は無理せずに着物に詳しい人や専門店で教えてもらうとよいでしょう。
着物は保管している期間が長いので、通気性はもちろんですが、防虫、防湿などを考えたタンスなどに保管するのがよいです。
素材としては「桐」のタンスがベストですが、高価なので、一般的なタンスや衣装ケースを使う人が多いでしょう。
その場合、時折、タンスの場合は引き出しを開け、衣装ケースの場合は蓋を開けたりして防湿、防虫に気をつけましょう。
防虫剤は同じ種類のものを使い、袋の中の薬剤が直接衣類につかないように。
揮発性のガス効果は上から下に回っていくので、防虫剤は上に置くのが一般的です。
年に一度ぐらいは、虫干しをするなどして湿気を防ぎ、カビ予防になります。
7月下旬~8月上旬頃の土用干し、10月上旬~11月上旬頃虫干し、空気が乾燥する1月下旬~2月上旬頃の寒干しなどが知られています。
虫干しする際に虫食い、汚れなども確認して長持ちさせてあげてくださいね。