江戸時代、人気歌舞伎役者が着た柄が流行るなど、小粋なファッションアイテムとして大流行し、日本中に広まった平織りの木綿製の布、手ぬぐい
かつては、文字通り、濡れた手を拭ったり、顔を拭いたり、祭礼の小物として活躍していましたが、現代では、タオルの普及により、一般家庭ではあまり見なくなっていました。

ところが、最近、この手ぬぐいを使ったソーイングが主婦を中心に広がり、ソーイングレシピが出版されるほどの人気になっているそうです。
100円ショップの普及の影響もその一つでしょう。今では、可愛い絵柄の手ぬぐいがラインナップされ、その需要は夏に向け、さらに上昇中。
そこで、今回は、木綿の質感が涼しく、初心者でも簡単に作れる手ぬぐいソーイングレシピをご紹介します。

伝統柄から北欧風まで、柄によってイメージが変わる!

手拭い柄

手ぬぐいのサイズは35cmx90cm前後ぐらいです。柄は本当にさまざま。手ぬぐいソーイングは柄選びが一番のポイントといってもいいでしょう。
歌舞伎で代表される伝統的な中村格子(中村屋の「中」「ら」と「む」を「六」を縞で)表現)、かまわぬ(七代目・市川団十郎が使い人気になった)、市松(元々あった歌舞伎の古典柄が佐野川市松が使い評判になり、以来市松模様に)、また、最近では、北欧テキスタイル風のおしゃれな手ぬぐいも。專門店でも1枚1000円ぐらいから販売されています。
100円ショップでも、豆絞り、市松など伝統的な柄もありますし、動物など可愛いプリント柄も揃っているので、用途に合わせて好きな柄を選びましょう。

初心者でもすぐできる手ぬぐい簡単ソーイングレシピ!

ブログ担当者が以前、手ぬぐいを扱う雑貨屋さんでバイト中に教えてもらった、裁縫初心者にもできる超簡単なソーイングレシピをご紹介します。

手ぬぐいソーイング

◆2箇所縫うだけ簡単バッグ
1枚の手ぬぐいを3等分に折ります。裏返した1枚目と2枚目の上部だけを縫い合わせます。
重なっている1枚目の下部を三角に織り上げ、2枚目の下部と三枚目の下部を縫い合わせて、出来上がりです。重たいモノを入れるなら、折り返し縫いなどで強度をアップしましょう。

◆プールや海で使える簡単アウター&スカート
アウターは、2枚の手ぬぐいを用意します。どちらも半分に折って、折り山を上にして並べます。二つの中心部分を前と後ろを頭が入るところだけ残して、縫い合わせます。左右、腕が通る幅を残して縫い合わせれば、簡単アウターのできあがりです。柄の組み合わせを楽しみましょう。
スカートは手ぬぐい1枚を輪に縫い、上部にゴムを入れるための折り返しを縫い、ゴムを入れればできあがり。子供用のスカートやワンピースにもなりますが、大人用の水着のパレオ代わりにも使えますね。

◆クッションカバー
手ぬぐい1枚を用意して、正方形になるように折り曲げ、左右を縫い合わせます。裏返して、中にクッションを入れ、残った部分を中に一緒に折り込みます。小ぶりのクッションが出来上がります。

さらに甚平カフェエプロンも手ぬぐいで簡単ソーイングできちゃいます。
100円ショップのHPに手ぬぐいを使ったソーイングレシピが公開されているので、ぜひ参考に、夏のアイテムを手ぬぐいで作ってみてくださいね。

参考 甚平・カフェエプロンはこちら

参考 折るだけ簡単手ぬぐいお財布